県内の馬家塬遺跡で出土した馬車を復元したもので、8点が原寸大、14点が4分の1の大きさとなっている。遺跡は戦国時代後期の西戎(せいじゅう、当時の西方少数民族)貴族の墓地で、車両遺物69台と副葬品3600点(組)余りが出土した。2021年には中国「百年百大考古発見」の一つに選ばれている。
10日、馬家塬車輿博物館に展示中の復元された戦国時代の車輿。(天水=新華社記者/王紫軒)
同省文物考古研究所の謝焱(しゃ・えん)副研究館員は、馬家塬遺跡の高位者墓から出土した車両は非常に豪華で、木製車体の表面の9割以上に金や銀などの金属装飾や漆塗りの彩色文様が施されていたと説明。2千年余り前の中国の卓越した車両製造技術と金属加工技術を反映していると語った。
馬家塬車輿博物館は戎人車輿をテーマとした国内唯一の博物館で、展示ホールの面積は2700平方メートル。馬家塬遺跡の出土品500点(組)余りを展示している。(記者/王紫軒)
10日、馬家塬車輿博物館に展示中の復元された戦国時代の車輿。(天水=新華社記者/王紫軒)