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西安「城壁へのエレベーター設置」を差し止め・・・ただし天安門には「国家幹部」のための前例あり

国家文物局は9日、陝西省西安市の城壁で進められていたエレベーターの設置を法律違反として差し止めたことを明らかにした。現行法にもとづくものだが、中国ではかつて、“各種の事情”により、文化財に手が加えられたことがある。代表例として北京市中央にある国の象徴ともいえる天安門に設置されたエレベーターがある。

 西安城壁でのエレベーター設置の差し止めについては陝西省文物局が西安市文物局に指示したという。「中華人民共和国文物保護法(文化財保護法)」と「陝西省文物保護条例」にもとづき、違法行為と断定した。

 陝西省文物局の職員は8日午後、現地に足を運んで、すでに組み立てていた鉄材の撤去と、城壁で損傷を受けた部分の修復を指導したという。

 設置作業が進められていたのは西安城壁の南側部分で、「600年前に作られた城壁が損ねられる」として、インターネットなどで批判の声が出ていた。

 城壁は観光スポットでもあり、管理側はこれまで「城壁の本体は傷つけない」、「高齢者や障害者が城壁にのぼる助けとなる」などと説明していた。

 国家文物局は、現行法にもとづく措置としたが、中国はかつて、“各種の都合”により文化財に手が入れたことがある。代表例として、北京市中央にある国の象徴ともいえる天安門内部に設置されたエレベーターがある。

 設置された時期は明らかでないが、エレベーターまだ比較的珍しかった1970年代との説がある。高齢化が進んでいた国家幹部用の施設で、式典などの際に天安門にのぼるのが難しい場合が多かったからとされる。(編集担当:如月隼人)